〇ストア・ポイキレ(彩画列柱廊)とアフロディーテ・ウラニアの祭壇

アゴラの北端を飾っていたストア・ポイキレは、1980年に発掘され現在も民家に囲まれている限られた区域で発掘が進められており、遺構は道路から見下ろすことができます(写真は、西端の基壇部分)。前475年から前460年頃に建造されたもので、アテネの栄光を伝える数々の戦争画や戦利品が展示されていました。

絵画は、正面の奥壁(40m以上)にパネル板で飾られていたようで、一説によると「オイノエの戦い」、「アマゾン族との合戦」(ミコン筆)、「トロイア陥落」(ポリュグノトス筆)、「マラトン合戦」(パナイノス筆)の順で左(西)から右(東)に並んでいたようです。

前3世紀の前半には、キプロス生まれの哲学者ゼノンらがここで講義をし、それが、ストア学派(現在のストイックの語源)という名称の由来となったことが知られています。

 

右端手前に見えるのがストア・ポイキレの左端の一部。中央左寄りの南北に細長い遺構がアフロディーテ・ウラニアの祭壇です。

 
 

 

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