⑤使い過ぎ

本連載の後半で痛みの部位ごとに詳しく解説しますが、特に関節部分の痛みは使い過ぎが原因のことが多いです。しかし使い過ぎと一口に言っても仕事に必要な動作であったり、毎日の生活でなくてはならない動作だったりするでしょう。

痛みがひどいときは安静にする、接骨院でテーピングを施してもらう、症状に合ったサポーターをするなどの他、後半の章で部位別に痛みを軽減する方法も記載していますので、参考にしてみてください。

⑥筋力低下

筋力低下は加齢により誰にでも起こります。人間の筋肉量のピークは二十五歳で、運動をしていなければ年に一パーセント筋肉が減るそうです。ただ生きているだけで筋肉量は十年で十パーセント、二十年で二十パーセント、と落ちていくのです。

そして六十歳頃を境に筋肉をつけにくくなるといわれています。しかし世の中の六十歳以上は全員ヨボヨボかというとそうではありませんよね。八十歳近くになってもハイキングに夢中になっている方もいれば、六十歳過ぎくらいでもちょっと買い物に出かけるのもしんどい方もいるでしょう。

高齢者の姿はこれまでの人生の結果発表です。人間には個人差がありますが、その個人差がさらに大きくなるのが高齢者なのです。六十歳を過ぎると新たに筋肉をつけることは難しくとも、今ある筋肉をなるべく落とさない努力はできます。

あなたが六十歳以下なら今日からなるべく筋肉をつけましょう。別に今日からフィットネスジムに入会してね、という話ではありません。駅ではエスカレーターを使わず階段で上がる。帰り道に少し遠回りをして散歩しながら帰る。フィットネス動画を見て十分だけ自宅筋トレをしてみるのでもいいでしょう。ほんの少しの努力の積み重ねで、未来の自分が元気に動ける時間を増やせます。

もしあなたが六十歳以上なら、筋肉をつけるためにがんばるよりは、ストレッチを心がけて柔軟性を保ち、日常的になるべく歩き、第3章を参考にケガ予防をがんばりましょう。

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