第1章 痛みの原因を考える・「なぜ痛くなるのか」を知ってほしい
コラム 患者さまの職業について
鍼灸院では、患者さまの職業を聞くことがあります。それは詮索をしたいわけではなく、職業特有の痛めやすい部位があり、治療上のヒントになることがあるからです。
例えば、事務員さんならデスクワークで首から肩が痛くなりやすい。美容師さんなら手首を、警備員さんなら脚を痛めやすい。警察官の方なら重たい警棒と拳銃が左右の腰につくので腰の下側から股関節にかけて痛くなりやすい。介護士さんは中腰が多く人を支えるので腰を痛めやすいなどなど。
「○○寿司□□支店のキッチンスタッフさんはなんかみんな右の背中を痛めるんだよね、食洗機がちょっとかがまなきゃいけないところにあるらしいよ」みたいな時もあります。
私たちは厳格な守秘義務がありますので許可なく他言することはありませんし、言いたくない場合は言わなくても結構です。事務系・接客系・立ち仕事・調理系など、ぼんやりヒントをくれるだけでも充分です。
しかし、プライベートの時は仕事の話をしたくない、ということもあるでしょう。もちろん全くノーコメントでも大丈夫ですよ!