【前回の記事を読む】その痛み、「筋緊張性頭痛」かも? 解消のカギは「特効穴」にあり! 目の疲れ・かすみ目・肩こり・頭痛をまとめて対処
第4章 痛くなる部位別、痛みの原因と対処
胸部・背部
①肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)
肋間神経痛は、肋骨の間を埋めるようについている肋間筋という筋肉に姿勢不良等が原因で負担がかかり、痛みが出る疾患です。背中から身体の側面、胸側まで一周、どこに痛みが出てもおかしくありません。普段意識しない筋肉ですが、肋間神経痛はかなり苛烈(かれつ)な痛みがあります。胸まわりが痛いので「心臓が悪いんだ!」と病院に駆け込んだら肋間神経痛と診断された、という展開はとってもよく聞きます。
胸部背上部には肋骨という樽状の構造があると第2章「姿勢について」でも書きましたが、猫背の人は前に曲がりにくい構造なのに無理やり曲げてしまうので胸部まわりおよび背部をぐるっと囲む肋間筋に負担がかかり、痛みが出ます。鞄を肩側の方にかける方、身体を左右に曲げてしまう側弯症の方はそちらの脇あたりに痛みが出ます。
肋間筋は呼吸補助筋といって肺が膨らむのを助ける筋肉なので、肋間筋が固まっていると呼吸をしづらいという症状が出ることもあります。もちろんすぐに窒息するほどではありませんが、息を吸いにくくなるのですごく不快な感じがします。予防としては
・猫背にならない
・上半身を左右に曲げる姿勢をしないにつきます。
痛くなってしまってからのケアは
・肋骨の間の部分に指を当てて横向きに動かす
・痛くなったほうの肋間を伸ばすストレッチをする
もしくは手技が得意な接骨院にかかると良いでしょう。
