小説 ファンタジー小説 仲間 平和 2024.07.24 幼さが消えて少年になる頃に両親の元に返されたぽろもき。それは悲しい時間の幕開けだった 【前回の記事を読む】“別な地球”の住民が全てエリート階級である大都会島で生まれた「ぽろもき」。1歳で上位様と呼ばれる特別な権力を持った家庭に望まれて預けられるようになったものの、それは孤独な日々の始まりだった 【イチオシ記事】「気がつくべきだった」アプリで知り合った男を信じた結果… 【注目記事】四十歳を過ぎてもマイホームも持たない団地妻になっているとは思わなかった…想像していたのは左ハンドルの高級車に乗って名門小学校に子供を送り迎えしている自分だった
小説 『迷いながら揺れ動く女のこころ[人気連載ピックアップ]』 【第2回】 松村 勝正 主人の入浴介助を試みた。私もびしょ濡れになり「君も風呂に入れば」と言われたが、少しでも自分の裸を主人に見られたくなくて… 【前回の記事を読む】三人で夕食のテーブルを囲んでいた。夫、妻、そして――。彼が彼女に「美味しいね」と言って、普段殺風景な屋敷に珍しく会話が…気になっていたことがあったので美代子は急いでパソコンを閉じて、主人の入浴介助のことを考えていた。正直、入浴介助がどんなものか美代子には想像も出来ない。でもスペイン旅行から帰った後で主人に「明日から入浴介助は私がやります」と言ってしまった。一時の気持ちが高揚し…
小説 『乙女椿の咲くころ[人気連載ピックアップ]』 【第10回】 倉田 裕美 「お父さん、へたくそー」黄色と黒の野球帽に黄色いバットを握った息子と野球ごっこをすることが子供を得た夫の至福の時 【前回の記事を読む】子供を死産して二年後、やっと初めての子供に恵まれた。キラキラした瞳と、赤ちゃん独特の甘い匂いが幸せをもたらしてくれ…末っ子は長女とは全く違うタイプの子供だった。年齢が四歳違うので感じ方が違うのかもしれないが、親がいなくても、泣くことはなかった。ある日、次女が言うことを聞かずに、駄々を捏ねていたとき、今なら親の虐待だと言われるかもしれないが、「よく考えなさい」と叱って、マンショ…