A 総論 はじめに

A-04 大学時代から教員時代を振り返り,研究の再開へ

大学,大学院時代の経験からつかみ取ったこと

5─研究・実践内容の紹介

研究するためには,いわゆる研究室が必要ですが,自分の9畳ほどの洋間を「研究室」として,10台ほどの PCを置き,メインPC,業務用PC,計測用PC,移動用PCなど,すべてネットワークシステムを構築しLANで結んでいます。

さらに自宅サーバーNASなどもありますが,現在はcloud型に移行しています。これらの研究システムについては,別途資料やWebなどに公開しており,C研究,E情報のところに書きました。参考にしていただけると幸いです。

研究を続ける中で,研究の一端を論文にして投稿するよう核融合科学研究所の朝倉先生からお勧めいただき,ご指導を受け,「日本太陽エネルギー学会」の学会誌に投稿しました。

その論文が当時の足利大学の学長,牛山泉先生の目に留まり,足利大学の「自然エネルギー利用総合セミナー」の講演の一コマを頼まれました。

このようなご縁で,現在,足利大学総合研究センターの客員研究員として,総研センター長で自然エネルギー環境学系教授の中條祐一先生の指導の下で,ソーラークッカーや自然エネルギー利用,環境教育などの共同研究をしています。

10年ほど,非常勤講師として「自然エネルギー特別講義」の一部分を担当させていただいています。現在,月1回もしくは2ヵ月に1回のペースで,足利大学まで,共同研究のため出向いています。また宮澤三雄先生には,近畿大学研究員に推薦していただきました。

一方,環境実践活動については,「エネルギー環境:調査部門」として日本・世界のエネルギー事情,環境問題調査などを試みています。

「エコライフスタイル:実践部門」として,エコライフ実践,エコドライブ,電子マネー・キャッシュレス生活,情報ネットワーク,食環境科学などの実践をしています。市民講座,出前講座,セミナー,講演会,イベントなどの依頼を受けることもあります。

今までの講座やイベントなどで,かつて有機工業化学第二研究室(亀岡弘研究室)で学んだ,「香料」を取り上げたり,亀田宗一社長から入手した「石鹼・シャンプー」を展示したりして,部屋中が香料の香りで充満して,参観者がびっくりするというハプニングもありました。

自然エネルギーの研究を実践活動に生かしながら,環境実践活動,環境教育活動をしてきました。学校教育だけでなく,一般の社会教育につながる活動を続けています。このような研究・活動をしていることが,マスコミ〔テレビ:CBC(えなりかずきのソラナビ),岐阜放送ぎふチャン(究極のエコハウス)や新聞:中日新聞(ぎふ人もよう,研究活動),岐阜新聞(環境活動),ソーラーシステム専門雑誌〕F-03 などに取り上げられたこともあります。

小中学校勤務時,CST(コア・サイエンス・ティーチャー)(独立行政法人科学技術振興機構(JST)事業の「優れた理数系教員上級」の認定を受けることができました。