A 総論 はじめに
A-05 恵那エネルギー環境研究所の施設はこのようにしてできた
3 風力発電システム2:ジャイロミル型風力・太陽光発電システム
どうして2機目の風力発電が必要かということからお話しします。研究手法の大きな柱は,データ収集分析と比較法です。この比較ということが非常に重要で,比較のために別のタイプのもう一つの風力発電が必要になった訳です。
どのようなタイプのものがあるか,どのようにしたら入手できるのかなど各種調べました。設置に当たり以下のようにしました。
数あるタイプの風力発電の中から,「ジャイロミル型」垂直軸型の風力発電を設置することにしました。
「プロペラ型」は,水平軸の風力発電です。ブレードの回転など各種の相違点があり,比較するには最も良いと選びました。さらにどのように具体的に設置するのかが大きな課題でした。これも前回と同様に情報が全くありません。
家庭電化製品を家庭に取り付けるのとは訳が違います。これもプロペラ型と同様な方法で最終的に取り付けることができました。長野県飯田市の二吉建設(株)との共同事業として設置し,共同研究として情報交流,メンテナンスなどを受けながら今に至っています。
4 恵那ライブ気象台の設置
太陽光発電や風力発電の研究には,日照度や風速など各種の気象データが必要です。つまり,気象台が必要なのです。
ではどのような気象システムが設置可能なのか,どうしたら実際に取り付け運用が可能なのかを検討しました。これも全く情報がありません。つまり通常の生活において,何かをしようと思ったときに必要な情報がないのです。