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第1章 「楽しさ」と「実感」がある授業のために…
1-4 教育とは──対話を重視してともに学ぶ
なお、こうした対話のできる学級(環境)ができてしまえば、ここまでに挙げた例のようなやり取りも楽しいのですが、担任でない先生(専科)等は、ときには、落ち着かない子どもたちの授業を担当することもあります。そうした環境でも、対話の糸口を掴んでいくということが重要であると考えます。
糸口を掴んでいくということが重要であると考えます。対話を重視した授業展開について、私が模索していたころの、記録を以下に掲出します1)。
なお、その際に使用するステレオは、【図1a】【図1b】のように操作パネルは教師側に、スピーカーは左右配置に留意して子どもの方に向けてセットします。
このことで、機器の操作をしながら子どもたちと向き合っての対話が可能になります。
以下に、やんちゃな学級に専科教員として臨んだ際の記録を掲出します。チャイムが鳴った時点で、まだ子どもたちは揃っておらず……、ようやく全員が着席しかかった状況からの様子です。
1)芳賀均「子どものつぶやきから構成する音楽鑑賞授業 授業における『対話』の重要性」『音楽鑑賞教育』474、音楽鑑賞教育振興会、2007、pp.10-11. 誤植等を修正して転載。