さらに、もう一つの際立った特長はその色使いである。画面の背景には赤色が使われているが、この赤が実に不思議な雰囲気を醸し出す色彩だった。最初、外から一瞥したときは、この赤は非常に派手で視認性が高く、かなり刺激的に見えていた。しかしこうして手に取ると、赤は赤でも、遠くから見るのとは反対で、今度は深くて落ち着いた赤のように変化しているのである。おまけに赤い背景の表面に、わずかに垣間見られる複雑な濃淡の…
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第5回】阿佐見 昭彦
ポルトガル民謡ファドの流れる開店前のバー《昴》にて
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第4回】阿佐見 昭彦
「レゾンデートルを守らねば!」74歳・美術評論家の画策。
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第3回】阿佐見 昭彦
テムズ川から仄かな風。ビッグ・ベンの鐘が零時を告げた。
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【第2回】阿佐見 昭彦
他殺の線が完全に否定されているわけでもない。
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小説『緋色を背景にする女の肖像』【新連載】阿佐見 昭彦
ロンドンの高級住宅に一人で住む老人の身に何が起こったか?