会津藩については、そのために尽力してくれるような人脈はなかった。2月の段階で、会津藩家老の名で有力22藩に朝廷への執成しを嘆願したが、1藩もこれに応じてくれなかった。一方で会津藩に対して強い恨みを抱く者はいた。幕末の京都における攘夷を巡る政争の中で、京都守護職の会津藩主松平容保は職掌上幕府側の前面に立ち、攘夷急進派の公卿や長州藩と対決した。池田屋事件などでは彼らを斬殺、8月18日の政変では彼らを…
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