一 契約彼女の視線が動いた先へ振り返ると、見覚えのあるイケメンが立っていた。三ヶ月ほど前にキスを交わした、自称悪魔。「お待たせ」男はごく自然に私の隣に座り、スラリと長い足を組む。服装は以前と同じ黒づくめだが、それを地味とは思わせないオーラがあった。キョトンとしたままの藤島希枝に、彼は悪魔的な笑顔を向ける。「読んであげてよ」「……え?」「彼女、頑張って書いてたからさ」そうだよね。とばかりにこちらを…
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小説『人生の切り売り』【第2回】亀山 真一
原稿を手に取ろうともしなかった女性編集者だったが、イケメンが一言頼むと状況は一変
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小説『波』【第2回】内木 宏延
硝子に反射したまぶしい光が、草の上でちらちらときらめく。
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小説『野球の子』【第2回】大藤 崇
野球との出逢いは、僕の生活を一変させた。夏休み中の毎日が短かった…。
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エッセイ『保健師魂は眠らない』【第12回】真秀場 弥生
生後6か月の子供を預けて働いたのは…「自己実現のため」だった。
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小説『ぼくらの風船』【第2回】美山 よしの
四月生まれのだいちゃんと早生まれの僕。二人で食べた真冬のアイスは最高!
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小説『しまなみ海道に消えたミス』【第2回】風向 良雄
海上保安庁最強といわれる男、青木。救難服に身を包んだ冷酷非情な人間
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小説『迷いながら揺れ動く女のこころ』【第15回】松村 勝正
あの日の夜の事は自分だけの秘め事。奥さまは何もしらないはずだ…
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小説『氷上の蠟燭』【第5回】安達 信
「人間ドックで膵臓癌の疑いありとの検査報告書が届いたんだよ」と相談を受け…
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小説『飛燕日記』【第11回】春乃 夜永
街灯もまばらな一本道を歩いていた時、自転車に跨った男が横にやって来て、私の・・・
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小説『特殊愛』【第11回】樫春 寛菜
私が殺したの?ただ子供たちを守りたかっただけなのに…
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小説『勇者2人の最強パーティー』【第6回】有木 和人
どこか切なそうな、深い悲しみの色をした瞳の少女。2人は少女に近づこうとしたが…
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小説『恋愛配達』【第12回】氷満 圭一郎
次の日も、次の日もぼくは待っていた。けれど彼女はやってこなかった…
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小説『 ニシベツ伝記』【第19回】草野 謙次郎
「糞がある程度硬いことが重要だ」と言われた意味がようやく分かった
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小説『ザ・バサラ』【第11回】加藤 達乃進
今川義元が二万五千の大軍を動かした理由…東の北条、北の武田に挟まれ…
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小説『曽我兄弟より熱を込めて』【第10回】坂口 螢火
雁が飛ぶのを見て嘆く兄。「鳥ですら家族揃って共に飛ぶのに…」【歴史小説】
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小説『はなのことのは ものがたり』【第12回】なるかみのいかづち
初恋の彼の隣にいるべきなのは私だ。友人では彼のオーラが崩れてしまう!
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小説『ファミリーゲーム』【第11回】南武 和狐
俺は今まで妻の使用している化粧品やファッションなんて全く気にかけていなかったが…
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小説『庭師と四人の女たち』【第12回】草原 克芳
美しい庭は、強欲な権力者が歌劇団の妾を囲った庭だった…。
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小説『ギャッパーたちの群像』【第11回】棚小路 蔵人
父に褒められたくて看護師に。しかし父は家に来なくなった…。
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小説『あなたの居場所が見つかるまで』【第11回】永本 一
「だ、誰?このおじさん…」アプリで知り合った友達に会いに行くと…