初詣に行ってきた。三日を過ぎて人もまばらであった。古いお守りを納めて、今年は住所・氏名・母の名を言ってから、願いを伝えた。去年は思っていながら、住所・氏名を名のるのを忘れてしまったので、今年はまちがいなく言えた。母と自分のお守りを買うために社務所に行くと、三人の若い女子が白い服を着て座っている。まずは母の分だ。「健康のお守りは?」中央の女子が指さした。次は自分の分。「心願成就のお守りは?」女子た…
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