義母が退院してきて、半月ほどが経った。今回は、だいぶ容態が落ち着いている。この日は久しぶりに青空が広がり、義母の部屋をのぞいてみると眠っていたので、私は二階の寝室に上がって掃除をすることにした。夫が読み置いた新聞の山を片付けようと、間に挟まっている広告を抜き取っていた時だった。一枚の白い便箋を発見した。♥たー君へ♥仕事に行ってきます。パンツとくつ下、良かったら使ってね。早く帰ってこれるといいなぁ…
小説
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『夫 失格[人気連載ピックアップ]』【第3回】時亘 一肇
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『泥の中で咲け[文庫改訂版]』【第7回】松谷 美善
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『フェイス⑤』【第5回】ゆきもり りょう
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『わたがしに触れたように』【第5回】小林 世以子
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『泥の中で咲け[文庫改訂版]』【第6回】松谷 美善
母さんが死んだ。葬式はできず、骨壺に入れられて戻ってきた母。父からは「かかったお金はお前が働いて返せ」と請求書を渡され…
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『雨の中のレインボー』【第5回】葛城 仁
最難関の医学部に進める可能性はほぼゼロだということを思い知らされた日
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『宮本武蔵と忍びの者』【第5回】石崎 翔輝
山岳修験道の有名な行場「三川権現」。廻国修行の目的である秋山新左衛門と偶然出会い、立ち合いをすることとなる武蔵
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『TOKYOリバーサイドストーリー』【第5回】東 晃司
あまりお金を出してもんじゃ焼きを食べた記憶がない。いつもカホのお母さんが食べていいよと言うので甘えていたが…
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『第二ボタンいただけますか』【第5回】福岡 富子
「なんでこの俺が?」突然自分の身に起きた不幸なできごとに打ちひしがれて…
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『夫 失格[人気連載ピックアップ]』【新連載】時亘 一肇
「一回遊びに来てみ」その一言から始まった義母の介護が生むわだかまり 夫は母を追い返し、私を拒否した
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『泥の中で咲け[文庫改訂版]』【第5回】松谷 美善
もう、手の施しようがないと言われた母。離婚した父を頼ったが、面倒臭そうな反応をされ…。そしてたった四日で母さんは死んだ
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『同じ名前の鳥が鳴く』【最終回】なつきめい
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『北満のシリウス』【第12回】鎌田 一正
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『海渡るフォルトゥーナ』【第14回】鷹嶋 ちた
門をたたき30年、新たな境地を目指す千利休の茶道は行き詰まっていた…
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『いつか海の見える街へ』【第14回】須賀 渚
「雲がきれい」とつぶやく娘の声で突然居酒屋の女将を思い出し…
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『カラスと少年 ―愛しき11種の動物とのふれあい物語-』【第12回】飯塚 舜介
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