弥生晦方(つごもりがた)の頃、かの媛御前(ひめごぜ)、更級(さらしな)(更科)の山どもの方はるばる見遣りたまひて、 「あな、嬉しな。吾(あ)が君、やむごとなき公達(きんだち)こそいざこなたざまへおはしませ」と念じたまひつつ、走る走る待ち出(い)でたまへるに、からうして思ひ人が御車(おほんくるま)、御(おほん)あるやう打ち入りたまへり。元までおはしたりて打ち鳴いたまへるは、今のまさかにぞはべる。…
俳句・短歌
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『四季の華』【最終回】かとう なお
【短歌】現代語訳・古文文法の解説付き「花散らす 風来たるとて わが雪消 徒名つれなし 袖の柵」など5首掲載
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『シニア世代のための「万葉集百人一首」』【最終回】松原 龍一郎
万葉集から6首解説「志賀の海人の 釣りし燈せる いざり火の ほのかに妹を 見むよしもがも」—漁り火のように、ちらっとでもあなたを…
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『百人一首を〈私〉が選んでみました』【新連載】多田 久也
和歌の素人の私が選ぶ百人選び。その歌人の一番好きな歌を見つけてみよう!
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『バーの二階で』【第10回】田中 龍太
句集『バーの二階で』より三句
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『神さまの隣』【第4回】桜井 莉麻
『神さまの隣』より詩五篇「―こんにちは! 彼に街角で声をかけられたのは、そう、ちょうど冬の真ん中あたりだった。」
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『歌集 いのちの名』【第9回】出島 美弥子
姿変え 父はトンボに 母は蝶 しあわせそうに 飛び回っている
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『句碑と遊ぶ 改訂版』【第3回】松下 与志子
【先行配信】「不穏である」という理由で、警察に連行され二年間拘留された!? 俳句弾圧事件で、共産主義を疑われた句とは…
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『句碑と遊ぶ 改訂版』【第2回】松下 与志子
【先行配信】悲劇の将軍・木曽義仲に心を寄せた松尾芭蕉。並んだ二つの墓は今、義仲寺の静寂の中で語り合っている…
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『句碑と遊ぶ 改訂版』【新連載】松下 与志子
【先行配信】松尾芭蕉の句碑…なぜそこに?芭蕉がその地を旅した折に詠んだものだけでなく、訪れたはずのない場所にも…
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『秘められた真序小倉百人一首』【第8回】野田 功
なんとかして人に知られることなくあなたに「逢い」たい…逢坂の関、須磨の関と「関」を題材にした歌4首
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『夢は枯野をかけめぐる 風羅坊・松尾芭蕉』【第8回】山城 利躬
七夕の前夜は「明日の夜の宇宙の大ロマンスを想像すると、その前夜から心が昂って平静ではいられない」
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『四季の華』【第8回】かとう なお
【現代語訳・古文文法の解説付き】古の言葉で春の喜びや切なさを詠う…「思ふ人 涙降りつつ 訪ふを待ち 花も恋しも 咲かぬをりにや」
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『シニア世代のための「万葉集百人一首」』【第7回】松原 龍一郎
シニア世代へ万葉集から6首を解説「恋ひ死なむ 後(のち)は何せむ 生ける日の ためこそ妹(いも)を 見まく欲(ほ)りすれ」
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『バーの二階で』【第9回】田中 龍太
句集『バーの二階で』より三句
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『神さまの隣』【第3回】桜井 莉麻
「神さまの隣」より五篇「僕のすべてだった 君を手放した日 秋の優しさに救われた人生の記念日」
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『歌集 いのちの名』【第8回】出島 美弥子
ママ歌う 童謡メドレー 耳すまし 小さく聞こえる パパの鼻歌
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『秘められた真序小倉百人一首』【第7回】野田 功
夏の夜の月に巡るそれぞれの思い。夏の短く、はかない夜に目に映る月に感じる風情
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『夢は枯野をかけめぐる 風羅坊・松尾芭蕉』【第7回】山城 利躬
「後年提唱の〝かるみ〟と〝あたらしみ〟の発想」松尾芭蕉が生み出す「かるみ」の表現
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『四季の華』【第7回】かとう なお
「これは桜花の饗宴ですね。一番の見頃なら、この美しい様子全てが決して過ぎ行かないでほしいと願うのです」
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『シニア世代のための「万葉集百人一首」』【第6回】松原 龍一郎
シニア世代へ万葉集から6首を解説「臥(こ)いまろび 恋(こ)ひは死ぬとも いちしろく 色には出でじ 朝顔が花」