俳句・短歌 短歌 四季 自然 2025.12.06 【短歌3首】「ふんわり笑う」道端に 春を見つけたよ 真っ白な まあるい綿毛 ふんわり笑う 歌集 いのちの名 こころの風景 心の音 【第2回】 出島 美弥子 流れゆく 時、夢、希望 歳重ね 揺らぎなき今 新たな道へと この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 季節の移ろい、遠い日の記憶、明日への希望――私たちのこころの風景に、鮮やかな色を与えることばたち。人生の喜びも苦しみもやさしく包み込む至高の歌集。 ※本記事は、出島美弥子氏の書籍『歌集 いのちの名 こころの風景 心の音』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 【前回の記事を読む】【短歌3首】「たんぽぽ」線路脇 ひっそりと咲く たんぽぽの 風に揺られも 天向き咲かす こころに咲く詩うたたち
小説 『超能力探偵 河原賽子』 【第6回】 春山 大樹 急に連絡が途絶えたストーカー男の様子見に、家を訪ねた。電気は点いているのに返事がない。こじ開けたドアの向こう、見えたのは… 【前回の記事を読む】ストーカー気質の男の相談で探偵事務所を訪れた。「大抵の男はこれで震えあがる」とすすめられたオプションは…林良祐の家は都心の住宅街にあった。築40年以上は経っているであろう古ぼけた2階建ての木造家屋で、周囲は塀で囲まれているが庭は非常に狭く、そこに植えているというより勝手に生い茂ったような笹が周囲からの目隠しになっていた。西側に細い路地があり、そちら側に庭の小さなゲートがあり、…
小説 『新事記』 【第6回】 吉開 輝隆 「天上界の人間は、地上界の人間と同じようにみえたかもしれませんが、肉体のない、霊体だけの人間です。いや、神なのです。」 【前回の記事を読む】天地創造と神々の誕生をめぐる神秘の旅へ――双つ神と独り神、それぞれの役割と神代の物語を辿る壮大な神話的対話何もみえないなかで、我の神が、突然、申された。「ここが、国土・事物の根源の二神が、ましますところです」「しかし……」「みえないから、根源こんげん(みなもと)の国なのです」貴の神は、混乱した。もう、いよいよ、ついてゆけない。何もみえないのが根源の国だとは、どうしても、理解が…