【前回の記事を読む】【詩集】灰色の空に朝日が昇るように——ぎこちなくも優しい「始まりの笑顔」を描く一篇の詩

1 温もりに抱かれて

思い出にかかるフィルター

思い出の風景が

どんな具合に浮かぶかで推し量れる

その時の心模様

大切な思い出だから

素敵に思い出したい

穏やかな暖かい風景も

弾む賑やかな声も

今が悲しければ

灰色のフィルターがかかったように

少し曇ってしまうから

大切な思い出のままにしたいなら

今この時を大切にしないとね