自分だけの陽射しでなくても

大切なことは

わかりやすい形をしていないし

都合よく望み通りの幸せをくれることもない

そうかと思えば

優しく窓辺に差す小春日和の陽光のように

柔らかに包み込み

そっと寄り添ってくれる

隠すような照れくささもなく

抱きしめてくれたあなたのように

こんなこと頼んでいないとか

誰もわかってくれないだなんて

子どもっぽい悪態をついたとしても

微笑んで こわばった心をそっと溶かしてくれる

自分だけのために差す陽の光などないのに

わがままにそれを求めているから

期待外れに思えてしまうだけ

世界の優しさのお裾分けを

ありがたくいただこう