これは巷のどこにでもいそうな一組の夫婦の話である。六十代の夫と、五十代に至った妻。三十年にも亘り平凡でお気楽な日々。変化の兆しすら無い毎日の中に、それは突然訪れた。「高原に別荘を建てようか」唐突にも聞こえる事柄では有るがその頃の時代の気風でもあった。早速に進めた方が良いという周辺の後押しを糧に、この話は急速に本格化していく。細かな事柄を好まない夫は私に丸投げ状態であった。その妻といえば目的も無く…
エッセイ
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『ARU女』【新連載】有安 静子
「百年の家」とまでいわれた標高1200メートルの高原に建てた別荘を「ピンポンハウス」にしようとする夫
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『あなただけが消えた世界』【第18回】上島 薫
子育ての現実…24時間スタンバイ状態の私。夫は、朝早く夜は遅い。両親は手助けする気なしで、義母は介護に追われてる。
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『だから教師はおもしろい』【新連載】宮﨑 稔
「エッ、うそでしょ」教師志望者が激減している…!? 雑務の多さや保護者対応などで心を病んで辞めていく教師も少なくないとか
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『元気が出る!昌子のビタミンことば』【新連載】中野 昌子
「あなたの言葉には、いつも感心して、元気をもらうのよ。自費出版で本を書くといいと思うわ」そりゃぁ面白いかもしれん!
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『歌集 いのちの名 明日のみえない日もあった』【新連載】出島 美弥子
「ありがとうございました。長い長い時をお疲れさまでした。ゆっくり休んで下さい」地球に言葉を贈るなら…
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『あなただけが消えた世界』【第17回】上島 薫
風俗嬢という仕事に依存していた。“男”への私なりの復讐だった。「どうして、自分の価値を下げようとするの」と彼氏は聞くが…
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『ギリシアの遺跡を訪ねて』【第6回】荻田 譲二
【ギリシア遺跡】アテナ・ニケ神殿。ここには、「息子が死んだ」と思って身を投げて死んだアテネ王アイゲウスの伝承が…
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『あなただけが消えた世界』【第16回】上島 薫
拒食症。体重は37kg。入院も点滴も断り続けた。やったらやった分だけ結果がついてくる、人生で初めての達成感だったから…
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『僕の大学デビュー天下取り物語』【最終回】松本 竹馬
ひっくり返った輩と赤く擦りむいた拳。「やっと本物になったぞ」僕はポツリとそう呟いた。俺はもう永遠に走れるんだ。
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『パパこそ日記をつけなさい』【最終回】パパコーチゆーき(浅黄 祐樹)
【子育て】「お片付けやりなー」「知ってるよー(怒)」子どもだって命令されるのは嫌!指示するのではなく…
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『鶴崎昌子 青春日記集』【第17回】鶴崎 昌子
今日帰りに「あなたやさしいわね」と言われた。ただその一言なのに、私はもう大変な宝物をもらったようで嬉しくてたまらない
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『あなただけが消えた世界』【第15回】上島 薫
「あぁ、また私、死に損なっちゃったのか」自殺未遂と精神科入退院を繰り返した日々。目を開くと病院の天井が見えた瞬間…
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『幸せを呼ぶシンデレラおばさんと王子様[2024年話題作ピックアップ]』【第27回】
夫と見知らぬ女性がラブホテルで…?ー愛妻家のはずの夫が帰ってこない。連絡も取れず朝になると、ある動画を見せられて…
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『僕の大学デビュー天下取り物語』【第37回】松本 竹馬
蕎麦屋にヤカラが入ってきた。干渉されたくないと必死に願うも、「なあ、乾杯の音頭とってや」と言ってきて......
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『大波小波』【第4回】柊 ゆう
違和感を感じてトイレへ。「えっ、私大変な病気かもしれない」と青ざめ、家族全員の前で「血が出たの」と大きな声で告げた
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『ぼんくら外交官の北朝鮮日記-2年間の「楽園」滞在見聞録-』【第4回】杉山 長
「自由と家庭がない点を除いては何不自由なく生活している」北朝鮮にて非日常的な日常を過ごす。ある日港に行くと......
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『孤高の歩み—虚無から創造精神へ—』【第4回】梅崎 幸吉
母は、精神病の父に離婚を迫った…母には男がいたのだ。この人は母じゃない、単なる他人だ。女だ。いやメスだ。
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『あなただけが消えた世界』【第14回】上島 薫
未遂とはいえ、私は10年もがき苦しんできた。この問題に向き合おう。本人とちゃんと話そう。だが、彼の返答は「覚えてない」
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『雨のち曇りのち、ハル!』【第12回】春野 真理
ADHDの方の悩み相談:勉強も運動もきちんとできるし、コミュニケーションも問題なく図れるから周りからは単に怠けているだけだとみられてしまう。
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『僕の大学デビュー天下取り物語』【第36回】松本 竹馬
目の当たりにした"大学生"の現実。大学生活は全て自分に捧げたはずだったのに、「僕は……僕は一体何をしていたんだろう。」