【前回の記事を読む】親父と楽しく自転車ハイキングかと思いきや猫を捨てに行くのだと気付き…数日後一人マイ自転車で3匹の子猫を無事回収

第二章 思いはアメリカへ

11 マイアミからニューヨークへ

今日5月7日と明日8日は、完璧な移動日。マイアミからニューヨークに向かう。本来は午前8時発、明日の午前11時半ごろに到着予定の鉄路便だったが、それが運行キャンセルとなり、代替便として提示されたのが午前11時40分発、ニューヨーク到着翌日午後7時10分の鉄路である。

日本のJRとは異なり、時刻表はあってなきが如しだと聞く。したがって我々の予想到着時間は、最悪午前0時ごろまでには着くだろうと予測している。陸路は、果てしなく遠いようだ。したがって、暇を潰すのが、かなり大変だ!

一応、我々のチケットには、3食が付いているので、先ほど食堂車で食べてきた。はてさて、残り30時間余をどうやって暇を潰すか? それが目下の一大事である。

そんな鉄路の道中、アムトラック(Amtrak)でアメリカの真骨頂を知る。列車に揺られ半日が過ぎた頃であった。我がキャビンと隣を隔てる隔壁が実は鍵のかかる扉であった。ところが、これがマイアミ出発時からフルオープン状態だった。

オーランドにてリタイヤしたアメリカ人の軍人夫妻が乗り込んできた。そこで、こんな開けっぴろげ状態では双方にとってプライバシー上具合が悪いので、車掌さんに隔壁を閉鎖するように依頼した。

 

その結果は事もあろうに、タオルをくさび代わりにして何とか開かないようにしたのだった。満面に笑みを湛えた車掌さん曰く、「これで大丈夫」だとさ!! キャビン(個室)に残された筆者と妻の2人、腹を抱えて大笑いした!!

5月8日午後8時過ぎ、我々の乗るアムトラックの電車(一部区間ではディーゼル車)は、1時間遅れで終着地ニューヨークのペン・ステーションに到着した。これは多分画期的なことだろうと思う。たった1時間の遅延である。褒めてやらなくてはならない。

物騒な夜中に、ニューヨークの片隅で大きな荷物を引きずりながらホテルまでの道を探し歩かなくてはならないと覚悟していた我々であったが、喜々として宵の口のニューヨークの街を堪能しながらホテルに向かった。さすがにニューヨークだ。道行く人はまだまだたくさんいる。明日は、また早起きだ。早々に寝ることとしよう。

 
 

5月9日 今日はお上りさん宜しく、ニューヨークの市内観光をして、午後はじっくりメトロポリタン美術館を見学するという、非常にアカデミックな我々だ。

ニューヨークの市内観光では、タイムズスクエア、ブルックリンブリッジまで名所巡りをした。昼食後いよいよメトロポリタン美術館で世紀の大芸術に巡り合ってきた。なお、館内ではカメラはストロボ以外全く制約はなかった。(ただしそれらの写真の掲載はご法度だ。残念)

ホテル帰着後、夜のニューヨークを散策。喧騒の街らしきたたずまいを存分に目にし、記憶にとどめた。