【前回記事を読む】結婚以来、専業主婦で不安のない日々だった。…しかし今は、世間の常識からかけ離れて独走している。夫は黙って私を見ていた。夏の喧噪の日々を過ぎて九月に入ると別荘地は静けさを取り戻した。倶楽部は常時スタッフに任せて、週末になると東京から二人で訪れることが習慣となっていた。ピンポン台の導入にはまだ至っていなかった。ただ、一回の企画展であったとはいえ週末になるとこの倶楽部は賑わいを見せて…
自伝的エッセイの記事一覧
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エッセイ『ARU女』【第3回】有安 静子
結婚から三十年、別荘の使い道を巡り初めて夫婦に争いが起こる。救いの手を差し伸べたのはある木だった――
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エッセイ『孤高の歩み—虚無から創造精神へ—』【第6回】梅崎 幸吉
氷が張っている池にも平気で入ってしまう。その常軌を逸した行動に、私は感動した。彼は、今で言う知的障がい者だった。
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エッセイ『雨のち曇りのち、ハル!』【最終回】春野 真理
世話をしてきた鶏に爪を立てられた小学生のわたし。大人になった今、動物との気持ちの伝え方に、初めて気づけたのかもしれない
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エッセイ『人生のマイルストーン』【第8回】中嶋 照夫
【アメリカ大陸縦横断計画】COVID-19、アジア人に対するヘイト、急激な円安…出発予定日が近づくなか、三重苦・四重苦の状況
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エッセイ『せっちゃんのアメリカ滞在日記 』【第8回】田渕 節子
目を見張るアメリカの教育。引っ越しに地団太を踏んでいた息子も、しばらくすると「ありがとう」と言ってくれた。
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エッセイ『記憶の旅に栞紐を挿み[人気連載ピックアップ]』【最終回】村瀬 俊幸
「迷惑をかけた」という言葉では、決して償えないことをした。出産を目前に控えた妻がいるのに、私は再就職する気も起きず…
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エッセイ『知らぬが佛と知ってる佛』【第11回】丹澤 章八
ある日、厚生省入省の要請があった。当時30歳、この青二才に何ができるのかという否定的な雰囲気が漂い......
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エッセイ『記憶の旅に栞紐を挿み[人気連載ピックアップ]』【第20回】村瀬 俊幸
「この子の息が止まったらどうしよう」ただ生きようとする呼吸だけが続く、一刻を争う事態。私も救急病院に向かったが…
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エッセイ『記憶の旅に栞紐を挿み[人気連載ピックアップ]』【第19回】村瀬 俊幸
「早くしろ、この子が死んじゃうぞ」中学生が、鉄棒にテープを巻いて首を吊っていた。私はこの異常な光景に思わず立ちすくみ…
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エッセイ『記憶の旅に栞紐を挿み[人気連載ピックアップ]』【第18回】村瀬 俊幸
「内定取り消し。」卒業間近に慌てていた私も、その場内定をもらって一安心していたのに…事務から受けた連絡で言われたのは!?
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エッセイ『記憶の旅に栞紐を挿み[人気連載ピックアップ]』【第17回】村瀬 俊幸
「こいつと踊ってやってよ」「別にいいよ」その言葉が信じられず、ただ突っ立っている私に、彼女は手を差し出して…
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エッセイ『記憶の旅に栞紐を挿み[人気連載ピックアップ]』【第16回】村瀬 俊幸
女子テニス部のキャプテンに恋をして、私がその子に気があるとの噂も流れた。同じ頃、私を好きになってくれた別の女の子がいて…
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エッセイ『ぼくのこと、覚えてますか』【第10回】竹山 悟
「今日のことは一生忘れないかも」と思った45年目のあの日―。中学最後の体育大会、学年別リレーでアンカーを務めた僕。
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エッセイ『記憶の旅に栞紐を挿み[人気連載ピックアップ]』【第15回】村瀬 俊幸
「僕ってもらい子なの?」「誰がそんなこと言ったの」小さな男の子の写真を裏返すと、自分の名前が記されていたが、姓が違って…
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エッセイ『WHAT A FANTASTIC RIDE ! せんべい屋さんの娘からアメリカの外交官になった私』【最終回】パーディ 恵美子
「アメリカのジャーナリズムは、死んだ。」1977年、私はアメリカでジャーナリズムを学んだ。その時に比べ、現在のアメリカの報道は…
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エッセイ『記憶の旅に栞紐を挿み[人気連載ピックアップ]』【第14回】村瀬 俊幸
「また来てね」まだ幼い子どもたちが、夜勤ばかりの私をベランダから見送ってくれる。手を振る我が子の声が聞こえた私は…
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エッセイ『記憶の旅に栞紐を挿み[人気連載ピックアップ]』【第13回】村瀬 俊幸
「後悔はなかった?」「特に何とも」退職後も慕われるほどの先生だ。後悔がないはずがない。もし妻が教職を続けていたら…
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エッセイ『記憶の旅に栞紐を挿み[人気連載ピックアップ]』【第12回】村瀬 俊幸
義父母への親孝行は何一つできなかった。二人の最期、「娘を頼む」という声は受け止めたはずだ。だけど、その約束は未だに…
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エッセイ『記憶の旅に栞紐を挿み[人気連載ピックアップ]』【第11回】村瀬 俊幸
「自宅から少し歩くだけで浜に出られた」と、妻の故郷のことは聞いたことがあるが…私は、妻自身のことをほとんど知らない。
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エッセイ『記憶の旅に栞紐を挿み[人気連載ピックアップ]』【第10回】村瀬 俊幸
妻の生活はリハビリが中心。それでも、読書や書写を始め、好きな時間に一人で歩くことも増えた。そんなここでの暮らしは…