【前回の記事を読む】シャッター街化したレストラン。照明は消され薄暗くなったターミナルビル。閑散とした成田空港に衝撃を受ける…コロナ禍の出国体験
第二章 思いはアメリカへ
08 アドベンチャーツアー開幕
10年前、還暦記念にカナディアンロッキーズ周遊に行った時だった。
搭乗後、持参した池波正太郎著の文庫本を読み始めたら、面白くて閉じることができなくなってしまった。
バンクーバーの上空で着陸態勢に入った頃に完読したが、空路全く眠っていなかった。案の定、ひどい時差ボケに悩まされた。
また、現地の時間に体内時計がマッチするまでに、いつもより随分余計に時間がかかってしまい、ほとほと苦しんだ。この反省から、機内では必ず睡眠第一であることを自身にルール付けた。
ロス到着は時差の関係で日本出発日と同じ5月4日である。今日は、9人全員が無事米国に入国できたことが、最大のトピックだった。空港からホテルに直行し、三々五々部屋でくつろいだ。有り体に言えば、むしろ動きたくない感じ。
そして、午後6時からは、ロス在住のAkiraさんご夫妻とジョイントして、一大パーティとあいなった。
今宵の晩餐は、ホテルから歩いて数分のところに在る、Casa Gaminoというメキシカン料理を堪能した。
料理よく、和やかな歓談も大いに盛り上がり、楽しいひとときを心から堪能した。当地では今、5月4日の午後8時半を過ぎたところ。
往路機内での寝不足を取り返すべく、風呂に入って温まったら、爆睡だ。やっと眠る時間が来た。
5月5日。今、午後8時50分、マイアミは夜である。今朝は、午前6時 50分にホテルロビーに集合して、空港に行き、アメリカン航空のターミナルゼロを探して少し難儀した。
しかし、何とかクリア。チェックインでは泣くほど難儀しそうになったけど、日本人スタッフの細やかなヘルプをいただき、一気に解決。そして、機上に。