しかし、5月のキーウェストは想像以上に暑かった。島では、極めて暑い通りを太陽の直射を受けながら歩き、メインストリートをはじめ、サザンモストポイントで記念写真を撮り、ヘミングウェイの家に辿り着いた頃には全身くまなく大汗をかいていた。

もう一つ、この地で思いを馳せるのは、ここはカリブ海の海域であることだ。遠く1800年代あるいはもっと遠い過去の時代に、中南米の富の収奪や、奴隷貿易の中継地にこの海域が広く活用されていたのだ。

そしてその結果、この海域では多くの船が沈没した史実が残されている。今では、一攫千金を狙うトレジャーハンターは多くはないものの、時に財宝を探し当てたというニュースに出くわすこともある。

筆者は、「難破船博物館」にて「フロリダ海域の難破船マップ」を求めた。過去にこの海域で沈没した歴史上の船舶のデータがプロットされている。

思っていたよりもはるかに沢山の沈没船があったことに驚いた。ハリケーンにやられたり、当時多く出没した海賊船の跳ちょう梁りょうによるものも相当数あっただろうと、古き時代に思いを馳せる。帰国後は、我が書斎兼仕事場に額装したうえで、壁面飾りと洒落よう。

さて、今宵のホテル帰着時間は、おおむね午後8時ごろか、帰ったらバタンキューとなるだろう。

 

 

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