【前回の記事を読む】チャイム着席、提出物など、間に合わせることができない…。中学生になっても時間の管理ができず、私は母に叱られた
④妙子、中学生になる
《友達》
新しい友達もできました。森香澄(もりかすみ)と水谷光(みずたにひかり)の二人が今までの4人グループに加わり、休み時間はいつも6人で過ごしていました。
香澄はハーフのような顔立ちでした。ファッションという共通の趣味もあり、聖子と香澄と私は、いつもファッションの話で話に花が咲いていました。町へ行った時に色違いのパーカーを買って、お揃いで着て楽しんでいたりしていました。
光は、とにかく明るい性格でした。声の音量を調節できず、いつも大きな声で話していて、光の周りはいつもワイワイしていて周囲を明るくできるタイプでした。そして、底抜けなプラス思考の持ち主でした。
この頃になると一気に恋愛の話が飛び交いました。家では友達と長電話をするようになり家の電話料金は友達の家庭でも跳ね上がり、それぞれ叱られていましたが話は尽きず長電話が止められませんでした。
1日に数人の友達から電話が来たり、私から電話をしたりしていました。電話をしていると、どちらかの親に「いい加減に長電話をやめなさい!」と言われるまで話を止められませんでした。電話で意見交換をすることが楽しくて仕方がありませんでした。
祭りなどの行事になると、町に住んでいる香澄と光の所へ仲良しグループで遊びに行くのが楽しくて仕方ありませんでした。祭りの出店で買い食いをしたり、色んな友達と話したり私の世界はまた広がりました。
《笑い》
中学生になっても笑い上戸は変わらず、入学式や卒業式、始業式や終業式の“笑ってはいけない状況”になると尚更笑いたくなるのも変わりませんでした。
校長先生や来賓(らいひん)の方のちょっとした仕草や言動が笑いを誘いました。そういった場面で、学年ごと男女が隣同士に座る時に笑い上戸の男子が隣になった時はお互いに笑いを抑えることができずに困りました。吹き出して笑ってしまったり、声を出さずに肩を揺らして笑ってしまったりしました。
怖い先生が無言で眼力で注意をしてきても笑うなという理由で叱られている自分に笑えてしまい、毎回、手に汗をかくまで我慢して笑いを抑えていました。
《睡眠》
中学1年、2年とバレーボール部に所属していて部活が終わってから帰宅すると疲れもあるので早寝になり、早起きができていた方だと思います。夏休みや冬休みも部活がある生活でした。睡眠に問題があることはありませんでした。
しかし、3年生になり仲良しグループで美術部に入ると睡眠が安定しなくなりました。スポーツの部活よりも帰りが早くなり、帰宅して夕方には寝てしまい深夜まで起きていると朝も起きるのが辛くなりました。
夏休みや冬休みは部活は休みでした。20時間寝て4時間起きて18時間寝たり、睡眠のリズムが狂いました。寝つきも悪く、入眠までに1時間から2時間かかりました。これは、後に睡眠薬をもらうまで続きました。また、冬になると寒がりになり、寝る時は厚着をした上に靴下を履くようになりました。