【前回の記事を読む】美しいスーパームーンの4月8日、愛犬が死んだ。急いで帰って来た夫に抱かれながらオシッコをした……それが最期だった
愛犬チョコ日記
2020年5月8日
今日でチョコが亡くなって1ヵ月が経った。
まだ私の中ではチョコのいない実感がない!
いつものように今朝の6時半、私達に「ママ起きてよ〜」と起こしに来たような気がする。まだチョコは我が家にいるのだと思った。お家が大好きだったチョコだから……。
2020年5月9日
火葬の日から1ヵ月。
何だか悲しい。
だんだん衰えてきて立ち上がれなくなって来た時の哀願するような目が浮かんで来る。
2020年5月18日
テレビで再放送の洋画を見た。
主人公である夫は、自分が既に亡くなっていることが分からずにいた。
普通に妻に話しかけたり、抱擁をしようとしたりするが、無視される事に苦しむ夫。
最後になり、夫は自分の命が消えていた現実に気付く……。
哀しい映画だった。
チョコも洋画の主人公のように自分が亡くなったことに気付いていないと思った。
2020年5月20日
ちぃちゃなチョコが、高ーいドアを見て「私も連れて行ってよ。ひとりぼっち にしないでママー。お留守番いやー」と泣いている。
そんな姿が目に浮かぶ。
いつもいつも一緒だった。一番嫌いなのは『ひとりぼっち』今天国で誰かと いっしょっこしてる? 寂しくない? ママは寂しい……。
2020年5月30日
朝チョコが踏み台にちょこんと座っていた。
ドレッサーでお化粧をしている私の隣で、窓から外を眺めていた。
サロンに出勤するナミちゃんを発見して、嬉しそうに「ナミちゃーん」と呼んでいた。
亡くなってからのチョコは、いつの間にか夢に出てくる時にはちゃんとお話しするようになっていた。
生前チョコは、本当に私達と話をしたかった気がする。
あの童話の人魚姫のように……。