私がサチさんと初めて出会ったのは25年前になる。まだ結婚前であった彼女の娘のナミちゃんがプロポーションづくりの為に私のサロンに通っていた。その時に自分の母親はお肌が弱くてブラジャーも付けられない。と相談されたことがきっかけだった。色々と工夫をした結果上手く着けられて、サチさんもサロンに通ってくださるようになった。その頃の彼女はまだ54歳だった。色の白い、もの静かな印象だった。ナミちゃんが私の長男…
[連載]夢の小箱をアナタに
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エッセイ『夢の小箱をアナタに』【第4回】下村 みゆき
アルツハイマー型認知症で、子供のようになった彼女。ずーっと家族や会社支え続けて…今度はうんと甘える番なのかも
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エッセイ『夢の小箱をアナタに』【第3回】下村 みゆき
軍隊でお汁粉が出た時の話をしてくれた父。涙をこぼしながら10代だった青年兵がたくさん食べようと…
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エッセイ『夢の小箱をアナタに』【第2回】下村 みゆき
歩くことができなくなり、重いギプスをつけ、石膏の塊のような私。そんな私を背負ってくれた父や母。どんな思いだったか…。
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エッセイ『夢の小箱をアナタに』【新連載】下村 みゆき
「私は今何をしたいのか、何を残せるのか?」 今の人生は有限だと感じた時に襲われた焦燥感