帰宅してからの和枝は一日、一日元気を増していった。咳や痰が酷くはなく体調もそこそこ安定していることもあるが、全身に良い気がみなぎっているのが側に居るだけで伝わってきた。ネットスーパーで食材を注文したり、通信状態が悪くなった電話の子機の修理依頼をしたり、晩ご飯のメニューをあれこれ考えたり、気の付いたところからパッパッとこなしていく。ピアノももちろん弾いた。本人としては何の気なしに弾く指ならしのスケ…
小説
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