その宿は彼女から聞いていた通り、リシケシのバザールから道を一本隔てた所にあった。敷地の中央にある広場と、水飲み場を囲むように、コの字型に三棟の建物が立っている。石造りの建物の雰囲気から、ダラムサラと呼ばれる巡礼宿かもしれない。まだ巡礼シーズンには間があるためか、人の気配が感じられずにひっそりとしている。正面の建物の部屋から、インドの弦楽器シタールの音が聞こえる。ここがその日本人のいる宿なのだろう…
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『聖なる川のほとりで』【第6回】飯島 恭広
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『第三のオンナ、』【第20回】椎名 雅史
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『夫 失格[人気連載ピックアップ]』【第3回】時亘 一肇
「チッ」「チッ」「チッ」「チッ」「チッ」「チッ」今日は何回舌打ちをしただろう 回数を数えて気を紛らわすしかできなかった...
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『泥の中で咲け[文庫改訂版]』【第7回】松谷 美善
母さんが死んで、一人で生きていかなければならなくなった。高校中退後、月6万円での生活。お墓も作れず母さんの骨と一緒に暮らした
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『フェイス⑤』【第5回】ゆきもり りょう
【マンガ】身に覚えのない理由で命を狙われる私。ハダシで走って逃げてスリ傷だらけに
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『わたがしに触れたように』【第5回】小林 世以子
嵐の夜も、太陽の注ぐ昼も、霧がかった朝もやの中も、真珠の涙を貴方に届けます。
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『三代の過客』【第5回】大村 泰
十五年前大手新聞社の記者だった頃にスカウトされ、その時のやりとりが思い出されてきて…
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『大阪弁で読む『変身』』【第5回】フランツ・カフカ,西田 岳峰
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