「みなさん、こんちは。私、二回生のサオリです。苗字は教えません。趣味は麻雀。打ちたい人がいたら私が雀荘に連れてってあげます。好きな役は混一色(ほんいつ)、ってもやらない人には分かんないよね。私の他に二回生が四人いるけど、みんな出てきたり休んだり。私は病気で寝ている日以外はサークルに出ます。去年も皆勤でした。ね、今出川さん」サオリは甲高い声で弾けるように自己紹介した。今出川は最後の一言をふわりと受…
[連載]毎度、天国飯店です
-
小説『毎度、天国飯店です』【第10回】竹村 和貢
新入生歓迎コンパへ遅れていくと、既にサークル員たちでいっぱいだった。室内に満ち溢れている仲間のおしゃべりにたじろいだが…
-
小説『毎度、天国飯店です』【第9回】竹村 和貢
この人は足の裏が地面から五センチほど浮いているのではないかという印象を夏生は持った。
-
小説『毎度、天国飯店です』【第8回】竹村 和貢
「中華は速さが勝負やでぇ」止まらない客足に呼応するようにギヤがハイに!
-
小説『毎度、天国飯店です』【第7回】竹村 和貢
店主の豪快な鍋振りに憧れて…。熱い音を立てて舞い上がるチャーハンの味は
-
小説『毎度、天国飯店です』【第6回】竹村 和貢
サークル勧誘チラシの前で、『徒然草』を抱えた美人と出会った…。
-
小説『毎度、天国飯店です』【第5回】竹村 和貢
先輩から「自分はなかなか呑み込みがええなあ。次から一人で入ってみるか」と言われ…
-
小説『毎度、天国飯店です』【第4回】竹村 和貢
「やります」ここでバイトすることが初めから用意されていたように感じた
-
小説『毎度、天国飯店です』【第3回】竹村 和貢
先輩が話す、中華料理屋のアルバイト事情。話している内に思惑が見え始め…。
-
小説『毎度、天国飯店です』【第2回】竹村 和貢
上洛直後、突然訪問してきた隣人。晩飯に誘われ、生まれて初めての中華料理屋へ…
-
小説『毎度、天国飯店です』【新連載】竹村 和貢
この部屋で四年間生活するんだなあ。本をたくさん読もう・・・