温泉の一戸建ての部屋から貴之に連れられて逃げる。創は足が遅い。体力が続かないのだ。瑞希は創の手を引っ張って駆けていく。坂を下った先には漁村があった。家のドアを勢いよく叩く。貴之「野口さん。野口さん」ドアが開いた。貴之「この子を逃がしてくれ。奇跡の子だ」「……そうか、この子が。わかった。だが条件がある」茜「その条件は何?」「俺の子にも血の提供を頼む。この子も福島の子だ」案内された先には鼻にチューブ…
[連載]アルゴス
-
小説『アルゴス』【第17回】宿川 花梨
「僕は何者? 本当に母さんの子供なの?」「…あなたは、ウイルスを故意に感染させて、免疫を持った唯一の成功サンプルよ」
-
小説『アルゴス』【第16回】宿川 花梨
母は、僕の腕から血を採ると、それをそのまま少女に注射した。「あなたは特別なのよ」―僕は…何者なの?
-
小説『アルゴス』【第15回】宿川 花梨
「息子が死にました。…いえ、私が殺しました」―生まれてきた子は化け物だった。目を閉じさせ「おやすみ」と言うと首を絞めて…
-
小説『アルゴス』【第14回】宿川 花梨
テロを未然に防げるか...場面はかわって喫茶店。警視とともにハッキングの準備を進める。
-
小説『アルゴス』【第13回】宿川 花梨
平和に隠された狂った集団 告発するものは東京湾へ沈められ…
-
小説『アルゴス』【第12回】宿川 花梨
狂科学者が行った神をも恐れぬ実験。試験管の中で脳を成長させ続けて…
-
小説『アルゴス』【第11回】宿川 花梨
頭が良すぎて心理学と考古学を悪用!?暴走宗教団体の関係施設をドローンで探ると…
-
小説『アルゴス』【第10回】宿川 花梨
40代も間近、引きこもりでニートの啓介。唯一の癒しはパソコンの中の「妖精」
-
小説『アルゴス』【第9回】宿川 花梨
地底都市で老人になるまで時間を過ごし…。地上へ帰還して驚愕
-
小説『アルゴス』【第8回】宿川 花梨
【SF小説】戦争に勝った住民たちがその土地を追い出された訳とは……
-
小説『アルゴス』【第7回】宿川 花梨
【SF小説】地底の都市、コヨルシャウを治める皇帝。鱗に覆われ仮面を被る蛇の人だ
-
小説『アルゴス』【第6回】宿川 花梨
【SF小説】錆びた柱でできた秘密基地のような空間が現れた
-
小説『アルゴス』【第5回】宿川 花梨
【SF小説】調理器具が未発展の世界で、皇帝にポトフを献上すると…
-
小説『アルゴス』【第4回】宿川 花梨
【SF小説】「ここは地球のコアの近くの小さな泡みたいなところ…」地底都市で見た光景とは
-
小説『アルゴス』【第3回】宿川 花梨
【SF小説】「冥界というのは地下深くの都市のこと」気づけばそこはどこまでも続くエメラルドの山で…
-
小説『アルゴス』【第2回】宿川 花梨
【SF小説】遺物「金の卵」から孵化したのは、目に見えない透明な鳥だった
-
小説『アルゴス』【新連載】宿川 花梨
【SF小説】最古のピラミッドに隠れ部屋を発見!? 研究者たちが調査開始!