智能教

第三章 イシスの世界

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桐鈴子は外の世界は倒さないといけない敵だらけだからそれに備えているのと言っていたのに戦争をしている国はあったが日本は比較的平和だった。

ただ政府は敵を煽り軍事増強を叫んでいた。

……でも、人間が私たちを作り替えたのよ。

子供を見る楽しみが増えた。

本来なら私はあの子供と同い年。

……私にないものお父さんお母さん。

感情的に浸ることが増えた。アクション映画を見たり恋愛ドラマを見たり他の兄弟とは違い楽しむことができた。人間とは本当に滅ぼさないといけない敵なのか? 子育てが難しい環境にしているのは今の与党だ。

いつの間にか母親視点で考えていたイシスはこの私達の製造の裏には今の政権与党の支援があることを考えこの私達を作らせたものこそ本当の敵で重税に苦しむこの人々が敵ではないと思うようになった。

政権がいよいよ危なくなったとき政治家達はクーデターを企んだ。普通にやってもセト兄さんの二の舞になるだけだ。取り締まりをやる立場……警視の……子供がハッキングで自分の楽しみを見いだしていた。

彼の好みに合うようプログラムを作りアクセスしてみた。