第四章 狂った集団

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枝木都司は父親の義手義足メーカーを一代で大きくしたと自負している。父はとにかく困っている人の為にと経営をし、赤字でも商品の値上げをしなかった。おかげで子供時代はとても貧しい暮らしをしたと思っている。

どうでもいいが宣伝にはなるため障害者支援の活動は続けそれは父の代のおかげで業界一位であった。売り上げのために電化製品や医療企業を買収しさらなる事業拡大を考えていたとき父が物好きで支援していた考古学の滓亮太から活動に参加しないか?というお誘いを受けた。

枝木都司の障害者の使い方は違っていた。例えば戦争による身体障害の為の義手義足。兵士の再利用だ。

その為喜んで参加し三崎学を通じて戦争の為の兵器としての研究のために資金援助し、政府は影ではその活動に向けて資金援助を惜しまなかった。

憲法9条が聞いて呆れる。政府はこうまでも戦争が好きなのだ。

軍事企業として大きく成長し(表向きは別企業)闇の活動のため宗教団体を立ち上げ人工子宮の試験管に入った化け物を神として崇拝する。

元考古学の滓亮太が「もう、止めよう。これは狂っている」と言う。自身の倫理が彼を追い詰めているのだ。告発するという滓亮太を集団は殺し、ドラム缶に入れられてセメントを流し込まれ東京湾に沈められた。

狂った集団にいるのはわかっていたが今は金にまみれた生活のため狂った集団の価値観が勝る。滓亮太だけでなく今の与党の集団は企業も含め金にまみれた生活のため狂った集団の価値観が勝る。