【前回の記事を読む】【SF小説】最古のピラミッドに隠れ部屋を発見!? 研究者たちが調査開始!
惑星キチェケ
地底都市フンハウ
5
ワルテルは放射性測定器の年代調査の仕組みを調べた。元素の原子核がいわば崩壊して別の原子核に変化するのを測るのだ。その上でワルテルはクステリアに、
「金の卵の何ヶ所を調べたんだ?」
と問う。
クステリア「1ヶ所よ、後はあまりにも馬鹿馬鹿しくて調べていないわ」
ワルテル「数ヶ所を調べてみろよ」
クステリア「わかったわ。でも、計測しても論文には載せられないわ。あまりに馬鹿馬鹿しいから」
クステリアは、もう一度観測してみるわと言って学生達に準備させる。
6
自宅で寝ていたワルテルは携帯ベルで目が覚めた。
クステリア「ワルテル! クステリアよ。あれは大変な遺物ね。どこを計測してもだいたい165億年。なんなのあれ。作れるわけがないし、……世の中はあれを認めはしないわ」
ワルテル「何故作れるわけが無いんだ? 何故世の中は金の卵を認めないんだ?」
クステリア「巧妙に自作しようと思ってもそれだけ均一に元素を混ぜる技術が人類に無いの。でも測定が165億年というのはあり得ない。別の次元の宇宙からの遺物でも無い限りは、……ああ、冗談と思って、あり得ない仮定だから、……ああ、混乱してきた」
ワルテル「金の卵はどうなるんだ?」
クステリア「ああ、持って帰って良いわよ。世に出せないもの、こんなの」