「そんなに驚くこと? 私の歳を考えたら、考えそうなものでしょ?」みんなが驚いたことに、私の方が驚いた。我が家では、私は一生独身のままで死んでいくのだと思っていたようだ。「いいと思う」そう言って喜んでくれたのは、意外にも兄嫁のさやかさんだった。「浩二さん、美和子ちゃんにあのこと伝えた?」「いや、こいつ、いつも忙しいしか言わないからさ。まだ伝えてない」と兄。「ごめんね、前から、美和子ちゃんにお願いし…
[連載]星空の下で
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小説『星空の下で』【最終回】つむぐ
写真が好きになったきっかけは中学三年のときの家族旅行。「今」という瞬間を切り取ってくれるカメラに夢中に
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小説『星空の下で』【第16回】つむぐ
亡き父は「市民全員の幸福」を切望していた。今の市政を見たらどう思うだろう…。
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小説『星空の下で』【第15回】つむぐ
「チッ、またお前か。今度は、お手柔らかにお願いしますよ。敏腕記者さん」
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小説『星空の下で』【第14回】つむぐ
「これだけは、今、言わせてください。あなたのことが好きです」と突然の嬉しい告白
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小説『星空の下で』【第13回】つむぐ
会って、想いを伝えたい。でもバスの中に彼の姿は感じられなかった…。
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小説『星空の下で』【第12回】つむぐ
ワクワクドキドキの初デート!二人でいるのに一人のときよりも何倍も寂しくて…。
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小説『星空の下で』【第11回】つむぐ
私は左耳にイヤホンを付け、彼は右耳に付けた。触れ合う肌にドキドキする私
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小説『星空の下で』【第10回】つむぐ
「ここの席、空いているよ」一カ月も経っていたのに…彼の声にドキドキが止まらない
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小説『星空の下で』【第9回】つむぐ
勇気を出して声を掛けたら…「俺、好きです」朝のバスの中で、突然の告白。
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小説『星空の下で』【第8回】つむぐ
盲目の少女。バスで席を譲ってくれる優しい彼に…「この気持ちって何だろう」
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小説『星空の下で』【第7回】つむぐ
ビザはない。シーカーヤックを漕いで、母に会うため台湾の海へ…
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小説『星空の下で』【第6回】つむぐ
背中を押してくれた先輩の言葉。お礼を言いたいのに…「どこに行ったのですか、先輩」
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小説『星空の下で』【第5回】つむぐ
【小説】「それが、僕が見た先輩の最後の笑顔だった。」
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小説『星空の下で』【第4回】つむぐ
【小説】「なあ、どっちが『本当の親』にふさわしいと思う?」
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小説『星空の下で』【第3回】つむぐ
【小説】先輩が語りだした昔話「星砂の話って知っているか?」
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小説『星空の下で』【第2回】つむぐ
衝突が絶えないチームメイト…苛立ちが積もるなか知った衝撃の事実
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小説『星空の下で』【新連載】つむぐ
「新チームのキャプテンは、お前だ」思ってもみない指名に喜ぶのも束の間…