試験終了後、規制退場によって達也よりも先に校舎をでた結花は、メインストリートにいた。緊張から解放され、大きく深呼吸をすると携帯を取り出した。『達也くん、お疲れ。どうだった? 難しかったね。私、大丈夫かな。ちょっと不安。明日、新聞に解答が載るよね? 自己採点こわいな。あのさ、達也くん、この学校の裏門知ってる? 森に囲まれた石段があるんだけど、それが百段くらいあるんだよ。お姉ちゃんから聞いたことがあ…
[連載]アザユキ
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小説『アザユキ』【最終回】式田 亮
背後に長い人影が揺らめきながら忍び寄った
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小説『アザユキ』【第32回】式田 亮
内ポケットにミヨからもらった赤いボールペンを入れた
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小説『アザユキ』【第31回】式田 亮
幼稚園のころの思い出って、どんなことがある?
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小説『アザユキ』【第30回】式田 亮
最後に残った線香花火
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小説『アザユキ』【第29回】式田 亮
おみくじの概念がぶっ飛んでる気が……
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小説『アザユキ』【第28回】式田 亮
生きているだけで人は幸せですもの
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小説『アザユキ』【第27回】式田 亮
何も言わず指先だけで手招きをしている
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小説『アザユキ』【第26回】式田 亮
初めてのクリスマスが、たったの五分間だった
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小説『アザユキ』【第25回】式田 亮
将来、いい会社に入るため?
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小説『アザユキ』【第24回】式田 亮
求めても得られないものを永遠に求め続ける
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小説『アザユキ』【第23回】式田 亮
細くて白い指から温かいものを感じる
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小説『アザユキ』【第22回】式田 亮
図書館でいっしょに勉強するというのはどうかしら?
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小説『アザユキ』【第21回】式田 亮
お願いごとをすればサンタさん絶対来てくれるよ
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小説『アザユキ』【第20回】式田 亮
物陰から二人に向けられた視線
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小説『アザユキ』【第19回】式田 亮
しばらく無言でビターチョコを食べ続けていた。
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小説『アザユキ』【第18回】式田 亮
なんだか星を独り占めしてるみたい
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小説『アザユキ』【第17回】式田 亮
赤い光がミヨの体を包み揺らめいている
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小説『アザユキ』【第16回】式田 亮
携帯のアドレスを交換してくれませんか?
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小説『アザユキ』【第15回】式田 亮
なんか誤魔化された感じ
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小説『アザユキ』【第14回】式田 亮
タイムカプセルを探す
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