だんごとおはぎをつくり、『いち福』が9時に開店すると父はいつものように朝食を食べにいく。開店後は母が接客と販売をする。だんごとおはぎ、前日に子どもたちと包装したゆべしを並べて、「いらっしゃいませ」揺れたのれんに威勢の良い母の声が響く。このころになると『いち福』もそれなりに忙しくなり母一人での販売も手が追いつかなくなっていたので、石澤さんちのお母さんにも手伝ってもらっていた。「はやっ!」機械のよう…
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