二山深い渓流沿いの細い道を一台の軽トラックが静かに走っていた。ヒノキやスギの間を縫うように山道はどこまでも続き、その道沿いにはところどころ薄紫色のカタクリの花も咲いていた。木漏れ日の中を走る車の窓から、私は村の風景を眺めていた。「神田さん、そろそろ着きますか」「村長。まだしばらくかかりますよ」「村長」となった翌日、私は村役場の職員・神田課長と二人で村の施設の巡回に渋々ながら出かけることになった。…
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