ワルガリーナちゃんと虹のドア ―番外編―

わたしはたぶん虹の妖精。なまえは…「ワルガリーナちゃん」

虹の世界に住んでるってことにしてるの…虹の世界の王様がね…

「ワルガリーナちゃん 今から7つの世界をメチャメチャにしておいで」

って…言ってる気がする。たぶん…たぶんね。

「えっ!? さっき読んだお話の方がい!?」

だってだってー(ほし)ガリーナちゃん みんなに喜んでもらえてズルイー!! くやしいんだもん。(ほし)ガリーナちゃんにはちょっぴり悪いけど…ワルガリーナちゃんストレス発散したいし。最近つまんなかったし。イタズラしちゃおーっと。

だってさ、だってさ、(ほし)ガリーナちゃん みーんなに人気者で、ヒーローで、かわいくて、キラキラしてて…なんかさっ…なんかさちょっぴりうらやましい…ほんとは。

★赤の世界

「ここが赤の世界かぁ…」

(ほし)ガリーナちゃんみたいにかわいらしく言った方がいいかな、エッヘン

コンコン…

「こんにちはー!! わたし(ほし)ガリーナちゃんのおともだちのワルガリーナちゃんです」

「こんにちはー!! いらっしゃい。(ほし)ガリーナちゃんのおともだちなのー? 入って入ってー」

「あ…あの あのね。(ほし)ガリーナちゃん 今 忙しくてね、ワルガリーナちゃんが伝言たのまれたんだ」

「そうだったのー⁉ (ほし)ガリーナちゃん何て言ってたの?」

「あ…うん。みんな もっともーっとケンカしてわがまま言って、木やお花も枯れた方が仲よくなれるって言ってたよ」

「えー!! そうなの? (ほし)ガリーナちゃんが言うならそうした方がいいの…かな」

「うん。ほんとにほんとだからね、じゃっワルガリーナちゃん急いでるからばいばーい」

赤の世界赤の妖精さんたちどうなっちゃうのかな…ワルガリーナちゃんはどうしてるか、というと…

「ウッシッシッ…ハァー最高!! イエーイ!!」

赤の世界がどうなったのか…? それは…少し後でわかるからね