お湯が沸き、堀田はコンロの火を消す。既に十二時十五分。お昼時で、長居は商売の邪魔だろうが深瀬はまったく意に介していなかった。「それは何ですか?」「ええと、掲示板とか、今だとSNSって言うんでしょうか? 十燈荘の住人だけが使えるネット上のコミュニティサイトです。家から出なくても、ここで話ができますし、そもそも自治会の連絡がそこでされるので、みんな見ているんです」「そうですか。そのサイトは、私も見る…
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