「そういえば駅のロータリーに停まっていたバスに隣のクラスの女子が乗っていました」藤堂刑事は手帳にメモをしている。その手元を見ながら頭の中で宮園についてどう説明するか組み立てていく。僕は人差し指で頬を掻いた。宮園の行動について警察が違和感さえも持ってほしくない。しかし先ほど藤堂刑事が漏らしていた通り、いつものように授業に参加している生徒たちのアリバイは確保されているのだ。まさか学校の生徒全員が犯人…
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小説『彼のために人を焼く』【第19回】暮山 からす
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小説『刑事狩り』【第12回】人見 謙三
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健康・暮らし・子育て『改めてつくる音楽の授業』【最終回】芳賀 均
日本の教育は、(あまり実感がないかも知れないが)平成の時代に入って大きく変わったということができる
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小説『殿と猫と私』【最終回】稲乃平 芽來
まるで誘われるような、みごとな剣技。剣道の経験もない中学生が、短い枝を手にしたかと思うと、すぐに低く構えるが否や突いてきた。
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小説『鼠たちのカクメイ』【第9回】横山 由貴男
爆ぜる音が連続して鳴った。一斉射撃の訓練らしい。「すげえ。おっちゃん、戦でも始めんのかい?」「坊主、ええ勘しとるやないか」
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実用『仕事で悩む若者は適応障害なのか[注目連載ピックアップ]』【第7回】野坂 きみ子
やさしくしてほしい若者たち。入社当初の成功体験を経て、抑うつ症状や身体症状を訴え始めるのは、ほとんどの場合半年~1年後。
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エッセイ『運命に寄り添う、そして生きる[人気連載ピックアップ]』【第4回】輪月 舟
【子育て】上の子と同じようにしてるのに、3歳になっても離乳できない次男。そんな時、ベテラン保育士さんが教えてくれたのは…
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小説『魂業石』【第14回】内海 七綺
あいつを殺して作ったダイヤ。深海のような藍、本当に綺麗…一つじゃ足りない。もう一つ欲しい。次は誰にしよう
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小説『溶けるひと』【第17回】丸橋 賢
ひきこもり治療の新たなステージ 母が見出した「歯科医へ行く」という決断。ひきこもりの息子を変えたのは理論のない治療だった。
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小説『カナダの風』【第12回】森園 初音
出産とともに妻は亡くなり、生まれた娘も6日後には亡くなった。益々商売にのめり込む彼を、アジア人排斥、大戦、火災が襲い…
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小説『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』【第7回】青石 蓮南
通学途中に別れた父の実家があった。通り過ぎようとしたとき、祖父の名前が書かれた提灯、白黒の幕が飾り付けられているのが見え…
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小説『モータル』【第12回】伊藤 美樹
精神を集中(スピリチュアルビューサイト)し、見えてくる情景(シーン)に心をゆだね、彼女をその中へと引き込んでいった。
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エッセイ『とらおさんと犬のお話[注目連載ピックアップ]』【第3回】Kumpoo
【写真絵本】繁殖犬だったマム、飼い主のおじいさんが天国に行ってしまったラムネ、「売り物にならない」と言われてやって来たファンキー。「卒業」出来たのは…
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歴史・地理『忘るべからざることども』【最終回】稲田 寿太郎
朝鮮が歩んだ近代化への道のり 傍若無人にふるまう欧米諸国を目の当たりにし、金玉均は近代化を試みたが最後は捕らえられ......
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小説『雲海のエガミ』【最終回】こた
「その子を置いていけ」彼女は這いながら叫んだが、海賊は既に見えなくなっていた。やがて彼女は腕の中で動かなくなり…
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小説『標本室の男』【第40回】均埜 権兵衛
いずれそれをもの哀しく思い出さなければならないのだとしたら、何のために出会いがあるというのだろう。
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小説『千恵ねえちゃん』【最終回】城 唯士
「ちょっと羨ましかったな」高校の部活は、別世界みたいだった。4人とも黙りがちに歩いていたが…「そうだっ。バンドやろうよ」