【前回の記事を読む】「実は俺、病気なんだ」知之の決死の告白に家族は肩をふるわせ涙をこぼした。一方地元の同級生は町の活性化に頭を悩ませ――聡一郎と史がレストランにいる。聡一郎が選ぶレストランは、いつも素敵で料理もワインも抜群だ。いつからか、「聡一郎さん」「史さん」と呼び合うようになっていた。「史さん、今日も素敵だね」「聡一郎さんも」「史さん、松山のご両親に会いたいんだけどどうだろう」「え? 両親に…
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小説『第二ボタンいただけますか』【最終回】福岡 富子
「俺、脊髄腫瘍なんだ。ゆくゆくは車椅子の生活になる」プロポーズのようなセッティングで、病気の告白をした。
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小説『テラスの旅路Ⅰ』【第18回】響乃 みやこ
えぇ? 思わず硬直した。肩にティーナが寄りかかっていた。一応声をかけてみたが、起きる気配は全くない。何をしていいか分からず…
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エッセイ『人生の住所教えて』【最終回】荻野 源吾
二度の入国審査、迷子、水シャワー…相次ぐトラブルがあっても忘れられない、ミラノとトレドで出会った風景と食の記憶!
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小説『鼠たちのカクメイ』【第30回】横山 由貴男
大塩平八郎は切腹した。「わしらは捨て石や。お主ら若者は……しかと、見届けよ」
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絵本・漫画『円=まどか』【第7回】石川 幸生
「ブウォ~ン」「パクリ」浄化しないストレスと飲み込んでしまったまどか。するとバタリと倒れ込み…
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小説『千恵と僕の約束[人気連載ピックアップ]』【第15回】成田 たろう
手術後三カ月、「リンパへの転移が見つかりました」彼女は平静を装っているように見えたが、私は涙を抑えることができなかった
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小説『心ふたつ[人気連載ピックアップ]』【第3回】高田 知明
見かけは昔ながらの一般的な農家のつくり。しかし玄関の板の間の奥にある引き戸の向こうにひろがるのは別世界で…
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エッセイ『ぼくのこと、覚えてますか』【最終回】竹山 悟
勉強熱心ではなく試験では毎回一夜漬け。高校受験も最初はあまり気合が入らず。しかし夏休み以降は――
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エッセイ『生きること 終うこと 寄り添うこと[注目連載ピックアップ]』【新連載】矢野 博文
麻酔は神の手で、身に余る苦行だった。病院内の「孤独死」と向き合ってきた私は、麻酔医を辞めることにした。
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小説『カスバの女』【第23回】竹中 水前
昔はフランス映画主体だっただろうが、今は大統領の「とにかくフランスとは縁を切る」という方針が娯楽映画にも及んでいるらしい
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健康・暮らし・子育て『「元気の花」の育て方』【最終回】きみこ#
愛情と友情の違いは深さである。しかしどちらもお互いが相手の感情や人格を尊重することが大事である
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エッセイ『老人ホームからのブルース[注目連載ピックアップ]』【第7回】保花
ただ末長く生きるのが良いのか、否か?――いずれにせよ「よい人生だった」と肯定できるようでありたい
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エッセイ『ゴールドライフオンライン人気記事ピックアップ』【第6回】山口 ゆり子
あの日、同じように妻を抱きしめていたのなら…。泣いている義姉をソファーに横たえ、そして…
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小説『東京フェイクLove♡』【第22回】川田 レイ
「NG客にされて、LINEブロックされちゃった(T . T)」「オレでよければ話聞くよ」横浜のハイスぺが癒し相手に。
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エッセイ『お気楽『辞世』のすすめ』【最終回】安中 正実
会話が苦手な現代人へ――映画の名セリフに学ぶ「声に出す言葉」の力と社会生活における伝える技術とは?
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エッセイ『青天の霹靂』【第16回】橋本 由美
内容証明で突きつけられた出勤命令と懲戒解雇──統計業務の専門家に迫る理不尽な圧力とその背景
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小説『テラスの旅路Ⅰ』【第17回】響乃 みやこ
教えられた大量の情報を全て覚えているなんて、「記憶力がいい」のレベルを超えている…まるで、人間じゃないみたいだ。
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小説『今のこのままの日本でいいのか』【第7回】一粒 野麦
「今のこのままではいけない」――情けなく終わってしまったメドレーリレー、チームで気持ちを一つに
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小説『冬隣』【第3回】順菜
あくまで友達感覚なんだ、あまりのぼせてはいけない――でも、今日一日だけ楽しもう。あと数時間だけ、彼の連れは私だ
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実用『海外百ヵ国以上一人旅で考えた事・実践 文庫増補改訂版』【第7回】高木 真
明治政府の知られざる海外移民政策──西洋化と矛盾する人口対策としての移民の実態とは?