【前回の記事を読む】自宅で死ぬということ。寝たきりの87歳。自室で過ごすのが危険な状態になっても、家族の傍での療養を拒否し…ここでは傾聴について考えてみたいと思います。聴くという行為、それは単に耳を傾けるという受動的な行為ではなく、語る側の言葉を受け止めるという能動的な「聴く」が重要であると考えられます。緩和ケアの世界でよく語られる「傾聴」とは、この能動的に聴く行為であると思われます。この場合、…
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エッセイ『生きること 終うこと 寄り添うこと[注目連載ピックアップ]』【第3回】矢野 博文
「それでも食べたいんです…」口から入れられるのは液体だけのはずが、自宅に帰るなり餃子を食べ、一晩中吐くことに…
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「また会ったね、光の子よ?」――深い眠りの中で、小さな男の子が話しかけてきた。英良はとっさに「かける君かい?」
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エッセイ『老人ホームからのブルース[注目連載ピックアップ]』【最終回】保花
自分の足で、どこにでも出かけられるのなら、こんなに「旅」に憧れることもなかった
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俳句・短歌『百人一首を〈私〉が選んでみました』【第6回】多田 久也
美しい自然の事象を清らかに歌い上げる山部赤人。一方、大伴旅人の梅の歌は幻想的ですらある
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小説『東京フェイクLove♡』【第24回】川田 レイ
偽名を使い、NGを食らった担当を再指名。マンションのチャイムを恐る恐る鳴らすも、中から反応はなく…
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エッセイ『ときめくイタリア紀行』【第6回】高橋 文子
60年代のローマで出会った一人の青年――日本人観光客がまだ稀だった頃の異国の旅の思い出
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小説『テラスの旅路Ⅰ』【第19回】響乃 みやこ
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小説『しあわせについて』【第6回】杉野 六左衛門
「午後3時過ぎの少し赤味がかった黄色」で歌声を重ねる──先生の指導のおかげで音楽が出来上がっていく様子を初めて経験した
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評論『宇宙の成り立ちへの試論』【第6回】手島 浩光
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小説『千恵と僕の約束[人気連載ピックアップ]』【第16回】成田 たろう
「必ず、元気になるから、絶対に治るから」気持ちの面で負けないようにして生きていこうと妻にも、自分自身に何度も言い聞かせた
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小説『心ふたつ[人気連載ピックアップ]』【第4回】高田 知明
松茸が採れるふたつの山と東京ドーム三個分くらいの農地を所有する祖父母。帰省すると二人は笑顔で俺と妹を大歓迎
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小説『宮本武蔵と忍びの者』【最終回】石崎 翔輝
十蔵は里の娘との男女の経験はあったが、これが『本物の女』ではないかと思った。つまり己はまだ『本物の女』を知らないのだ
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エッセイ『腐ったみかんが医者になった日[注目連載ピックアップ]』【新連載】河原 風子
かつて「腐ったみかん」と呼ばれた私。今では念願の医者になり自分自身の人生をしっかりと歩んでいる
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エッセイ『生きること 終うこと 寄り添うこと[注目連載ピックアップ]』【第2回】矢野 博文
自宅で死ぬということ。寝たきりの87歳。自室で過ごすのが危険な状態になっても、家族の傍での療養を拒否し…
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小説『カスバの女』【最終回】竹中 水前
かつてフランス人がアルジェリア人に対して見せた態度を、今はアルジェリア人が我々にやりかえしているんだ
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小説『TOKYOリバーサイドストーリー』【最終回】東 晃司
十年ぶりに会った友人は十億稼いで会社をつくり社長になっていた…!? そして唐突に「今、おまえハッピー?」
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エッセイ『老人ホームからのブルース[注目連載ピックアップ]』【第8回】保花
老いることは決して不幸ではない? コロナが吹き荒れる現在だからこそ見えてきた“幸せ”とは……?
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小説『雪女』【第9回】佳 英児
ショットが素晴らしい上にプレーがきびきびしていて速い。――彼女のプレーはとても並みの女性とは思えなかった
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小説『東京フェイクLove♡』【第23回】川田 レイ
格安携帯で、別人として予約すればまた会える…ルール違反だと承知しながら、気持ちは抑えられず...