Ⅱ「ありがとう」を伝えたくてその後も兄は、妹の死は自分のせいだと思い込み、心の底から笑える日を味わう人生とはほど遠いものとなってしまったようです。たったひとりの妹を失ったことで、兄の心にぽっかりと空いてしまった穴はあまりにも大きすぎ、それを埋めることが容易にできなかったようでした。小さい頃からのふたりの間に育まれた絆は、とても強いものだったとうかがえます。両親と過ごした時間があまりにも短かったが…
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