【前回の記事を読む】“子どものため”に働き続けた先生が、なぜ命を落としたのか――彼女は私が最も信頼していた女性教師だった

序章 私の教育実践

忘れられない「お別れの言葉」

読んでくれたYさんは、当時5年生でしたが、2023年2月現在、地域では最も優秀な子が通うS高校の3年生になっています。

お母さんは、49歳の若さでお亡くなりになってしまった先述の先生です。「お別れの言葉」のなかで、楽しみにしてくれていた「またお会いする日」が、大好きなお母さんのお葬式になってしまったことは、とても残念なことでした。

Y先生と、お母さんの遺志を継いで教員を志願している娘さんのためにも、お母さんのような犠牲者が出ない学校制度を実現するため、

「教育の明日を考える会」の活動を通して、教員に過重な負担をかける現状を改め、「子どもの幸福のための教育」が実現するよう、学校制度の改革に向けて全力で挑戦していきたいと、決意を新たにした次第です。