【前回記事を読む】パンツ姿に赤い長靴……寒空で絶叫「おっかえりなさぁい」誰も想像しなかった出迎え

Ⅰ 幼児のころ 1987~1990年

満2歳 「りきくんのぶんも」たくみな誘導で貯金詐欺?

3月29日~4月7日  【2歳8か月】

朝早く起きて、けいたが父を指さし「このおじさん、いったいだれなんだぁ!?」父「少しの間、会わなかったからって、そんな冷たいことを」

けいたが貯金箱にお金を入れてと言うので10円あげたら、自分の貯金箱にチャリン。「りきくんのぶんも」父「……」、1円あげたら、チャリン。

「おとうさんのぶんも」100円あげたら、チャリン。「おかあさんのぶんも」、1円あげたら、チャリンで合計112円、なんだかことばたくみな詐欺にあった気分。

4月29日~5月16日  【2歳9か月】

5月3日~5日 知人宅やホテルに宿泊しながら、道東方面(岸厚(あっけし)、羅(ら)臼(うす)、知床峠ほか)家族ドライブ旅行。

道東の茶内は5月でも寒いが、知人の家はストーブでぬくぬく。けいたが上半身はだかになると、知人の男の子2人、女の子1人も一緒にはだかんぼで騒ぎまくった。

除雪開通したばかりの知床峠は一面の雪でさすがのけいたも寒そう。途中、サイクリングの白人青年に声をかけられ、握手して「バイバイ」。

元気のない弟をだきかかえて「だいじょうぶ?」と心配そう。

けいたが母の作った貝汁を飲んで「あじがいい」と言う。

夜、寝ぎわに父が「明日はぶどう植えだな」と言うと、ぐっすり眠っているけいたが「あしたは、ぶどうだな」と、はっきり寝ごとに父・母びっくり。