【前回の記事を読む】クラスでの事件からまさかの家宅捜索に。――取り調べを終えた私を待っていたのは母の怒号と泣き崩れるりゅう君の姿だったこの数ヶ月後、示談が成立した。私が未成年であったこともあり、普通は家庭裁判所の審判を受けるが、事件の重大さから検察庁に書類送検された。つまり事件の内容から考えると子ども扱いはできず、大人と同様の罰を下す、ということだった。警察署や検察庁での取り調べで、嘘は1つもつ…
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エッセイ『どっこい田舎暮らし(上)』【新連載】岡 巌
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写真の中の曾曾祖父さんの実の妹『ふみ』さんは幼い頃見えていた「おばちゃん」だった!? 彼女が俺のそばにいた理由とは...?
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エッセイ『腐ったみかんが医者になった日[注目連載ピックアップ]』【第17回】河原 風子
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花屋の店先、彼女の額は汗ばみ、髪先に伝う水滴は艶を放っていた。阿呆になった僕の目は制御を失い…
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小説『野望の果てに』【新連載】松村 勝正
予想に反し、光る頭部の小柄な日本人…事業部長の赴任初日、本社英国から若手が送られてくるだろうと期待していたが…