崇徳帝の弟なりし雅仁は幼きころから気ままに過ごす
*大治二(一一二七)年、雅仁生まれる。雅仁は崇徳天皇と母を同じくし、鳥羽天皇の第四皇子。

雅仁は十余歳から今様を習ひはじめていそしみ給ふ
*今様 平安時代末期に流行した歌謡。後白河天皇の選した「梁塵秘抄」収められている

今様に心も身体も染まりたり昼に謡ひて夜も謡へり
平安末期、国を二分する戦いが起こった。それは保元の乱と呼ばれる戦乱であり、古代から中世へと、貴族政治から武家政治へと時代を切り拓いていく端緒となった。
この乱の原因である天皇家と藤原摂関家の内紛から崇徳院の配流という結末までの経緯が詠まれた創作短歌を連載でお届けします。
崇徳帝の弟なりし雅仁は幼きころから気ままに過ごす
*大治二(一一二七)年、雅仁生まれる。雅仁は崇徳天皇と母を同じくし、鳥羽天皇の第四皇子。
雅仁は十余歳から今様を習ひはじめていそしみ給ふ
*今様 平安時代末期に流行した歌謡。後白河天皇の選した「梁塵秘抄」収められている
今様に心も身体も染まりたり昼に謡ひて夜も謡へり