ほどなくも兵をととのへ大陸へ 紺青の海を渡りて征けり
野に山に軍旗はためき対峙する 日清・日露の戦争に勝利す
泥沼にはまりし日中戦争に 兵も軍馬ももがき苦しむ
四季がある日本は移ろいやすいのだろうか。
行き交う人々の心や街の景色は千変万化で、過去はさらに記憶の彼方へ押しやられてしまっているかのよう。
だが、南の島々には、あの戦争を経ても変わらぬ日本の心が残されていた。
過去と現在、時間の結び目を探しながら、日本古来の清き明き心を見つける旅の歌短歌集を連載でお届けします。
ほどなくも兵をととのへ大陸へ 紺青の海を渡りて征けり
野に山に軍旗はためき対峙する 日清・日露の戦争に勝利す
泥沼にはまりし日中戦争に 兵も軍馬ももがき苦しむ