都中の男女を招き入れ夜の更くるまでうたひ明かしつ
都には噂流るる雅仁は今様ぐるひの「虚け者」なりと
信西は乳父にありしがことさらに今様ぐるひをいさめ給はず
*信西の妻、朝子が雅仁の乳母を務めていた縁で、信西は乳父の立場にあった。
平安末期、国を二分する戦いが起こった。それは保元の乱と呼ばれる戦乱であり、古代から中世へと、貴族政治から武家政治へと時代を切り拓いていく端緒となった。
この乱の原因である天皇家と藤原摂関家の内紛から崇徳院の配流という結末までの経緯が詠まれた創作短歌を連載でお届けします。
都中の男女を招き入れ夜の更くるまでうたひ明かしつ
都には噂流るる雅仁は今様ぐるひの「虚け者」なりと
信西は乳父にありしがことさらに今様ぐるひをいさめ給はず
*信西の妻、朝子が雅仁の乳母を務めていた縁で、信西は乳父の立場にあった。