内覧の宣旨たまはる頼長はかしこき政にかかはる
【頼長の性格】
*内覧 天皇に先立って文書を見ること。またそれを執(と)り行う権限をもつ者。
**久安七(一一五一)年、内覧就任。三十二歳。
平安の世の政ゆるみたり頼長これを正さむとす
ひたむきな熱意なれども安穏に慣れし人たちこれに応へず
平安末期、国を二分する戦いが起こった。それは保元の乱と呼ばれる戦乱であり、古代から中世へと、貴族政治から武家政治へと時代を切り拓いていく端緒となった。
この乱の原因である天皇家と藤原摂関家の内紛から崇徳院の配流という結末までの経緯が詠まれた創作短歌を連載でお届けします。
内覧の宣旨たまはる頼長はかしこき政にかかはる
【頼長の性格】
*内覧 天皇に先立って文書を見ること。またそれを執(と)り行う権限をもつ者。
**久安七(一一五一)年、内覧就任。三十二歳。
平安の世の政ゆるみたり頼長これを正さむとす
ひたむきな熱意なれども安穏に慣れし人たちこれに応へず