【前回の記事を読む】20代で年収は1000万以上稼いだこともあった漁師生活。彼女ができ、娘も生まれ家族を持った私。しかし船を降りることを決め…
第一部 自叙伝
Ⅱ 挫折
陸で働く
職安の相談員から中卒で船舶の資格しか持っていないあなたには陸(おか)ではそのような仕事はない、それくらいの収入が希望なら貨物船に乗ってはどうかと言われ、現実を突きつけられました。ショックでした。
せっかく陸(おか)に上がって家族と一緒に生活出来ると考えていましたが、私が稼ごうと思ったらやはり船に乗るしか無いという現実がありました。帰りに娘の泣き声と奥さんの不安そうな顔を見て情けないやら悲しいやら自分の世間知らずな考えに落ち込んだのを覚えています。
船を降りてホッとはしましたが、やることがないので、毎日パチンコをしてパチプロのような生活になっていきました。祐子は母親として大変な時期に育児もせず休みの日にも家を空けている私に腹を立てていました。家にいても居心地が悪くうっぷんをパチンコで晴らしてばっかりで、しょっちゅう夫婦げんかしていました。
私たち家族にとって最悪の時期だったと思います。